十津川はかつて都に遠いところから”遠都川村”と呼ばれていた、日本一
広い人口約5000人の村です。

1000メートルを超す山々は100余。
この山峡を65キロにわたり十津川本流がとうとうと流れ、それに平行
してR168が南下していきます。
山岳美、渓谷美また由緒ある歴史、そして泉質の異なった3つの良質高
温泉が湧く安らぎの村です。




観光名所

谷瀬の吊り橋
十津川といえば、”谷瀬の吊り橋”といわれるほどに有名な、長さ297.7M、高さ54Mの日本一長い吊り橋です。
渡ってすぐ左側には吊り橋茶屋(シーズン以外は土日のみの営業)、黒木御所跡碑があります。
地元の人達にとっては生活に必須な吊り橋です。

※毎年8月4日(はしの日)には、この吊り橋の上で、”揺れ太鼓”が行われます。十津川村・鼓魂(こだま)による勇壮な演奏は大迫力です。
平 維盛(たいらこれもり)の墓国王神社
平維盛は平清盛の孫で”桜梅少将”と呼ばれるほどの当代随一の美男子だったといわれています。平家一門の滅亡を前に寿永3年(1184年)那智の海に入水、27才で果てたと伝えられています。
奈良県野迫川村で晩年を過ごしたと伝承されており野迫川村には平家盛衰の物語を題材にした資料館、平維盛塚などがありますが、十津川・五百瀬(いもせ)にあるこの墓が本物だという根拠は、廃仏き釈前にこの地にあった寺の過去帳に維盛の戒名が記されているところからきています。
第98代長慶(ちょうけい)天皇をお祭りしてあり、10月末か11月初めの日曜日に例祭が行われます。お祭りの時以外は見ることができませんが、この神社の神額は大久保利通公の揮ごうになるものです。お祭りでは。武者行列や餅まきが行われます。
笹の滝
R168滝川口から東へ約12キロの場所にあります。谷瀬の吊り橋とならんで有名なのがこの”笹の滝”です。”日本の滝100選”に選ばれたその滝の美しさもそうですが、滝壷がとても美しい白い岩場だというのも必見の価値です。
また、この滝を上流とする滝川渓谷の水が県内31ヶ所の”やまとの水”のひとつに選ばれています。

※笹の滝以外にも十津川にはいくつかの美しい滝があります。
大泰の滝、七泰の滝、二の滝など有名なものも数多くあり、また、地元の人しか知らない幻の滝も多くあります。
玉置神社
玉置山(標高1073M)の頂上近くにあって、第十代崇神(すじん)天皇の時代に創建され、熊野三山の奥の院として敬われてきました。本殿は、豪壮な入母屋造りで総けやき材で、国常立尊(くにとこたちのみこ)・天照大神(あまてらすおおみかみ)・伊弉諾尊(いざなみのみこと)・伊弉冊尊(いざなみのみこと)・神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)が、祭られています。神仏習合の時代には境内に七坊十五ヶ寺の神宮寺があったといわれ、境内一円には村の史蹟に本殿は県の有形文化財、社務所・台所は国の重要文化財となっています。保管されている古文書には貴重なものが多く、近年発掘研究がすすめられています。ここの襖絵は狩野派の作で杉の一枚板に描かれた見事なものです。
また、境内の老巨杉の中でも、神代杉は樹齢3000年といわれています。1000M級の高山に杉の巨木が群生しているのはとても珍しいことです。
芦廼瀬川(あしのせ)・白谷渓谷(しらたに)護良親王(もりよししんのう)御詠碑
R168を滝バス停から東へR425に入ると芦廼瀬川沿いに美しい滝が現われます。秋になるともみじやブナのあざやかな紅葉と川原の白い石がみごとなコントラストを見せてくれます。R168・滝バス停から山を10分ほど登ったところにあります。ちょうど芦廼瀬川を見渡せる高台で心地よい汗をかくことができます。
瀞八丁(どろはっちょう)
和歌山県・三重県・奈良県の3県にまたがる渓谷で吉野熊野国立公園の代表的な景勝地です。
あの与謝野鉄幹・晶子も訪れ、その美しさを句に詠んでいます。
瀞乗船場からジェット船にのり、30分で最も美しいコースを楽しむことができます。


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